2025.06.03
アレンジ

運動会におすすめ!ひじきの洋風混ぜごはんおにぎり

こんにちは。HITOOMOIの小宮山です。
新年度が始まり1ヶ月が過ぎましたね。新生活にも少しずつ慣れてきた頃でしょうか。
5月になると運動会が開催される学校も多いですね。年に一度のお子さんの運動会、せっかくなら親御さんはお子さんの頑張る姿を応援しながら、栄養満点のお弁当でさらに元気をチャージしてあげたいと願うのではないでしょうか。しかし、栄養満点のお弁当を作るのはなんだか難しそう…悩んでしまう方も多いと思います。

そこで今回はそんなお悩みを解決してくれる
優秀な食材「ひじき」を混ぜ込んだ、運動会におすすめの混ぜご飯を紹介します。

ひじきの栄養素

ひじきには色々な栄養素が含まれているため、お弁当に取り入れるだけで幅広い栄養素を補給できる優秀な食材です。
特に注目のポイントは「豊富なミネラル」が含まれているところです。ミネラルは成長に必要な栄養素ですが、意識して摂らないと不足しやすい栄養素です。ひじきは、私たちの日常で不足しやすいミネラルを幅広く豊富に含んでいるので、1つの食材でバランスよく栄養素を摂ることができる食材です。ひじきには、次のような栄養素が含まれています。

カルシウム

骨や歯を丈夫にする栄養素です。お子さんの成長をサポートするはたらきがあります。ひじきはカルシウムが豊富な食材です。小鉢1杯分の量で、牛乳約10本分のカルシウムを含んでいます。これは海藻の中でトップのカルシウム含有量です。

鉄分

全身に酸素を運び、貧血予防の効果を期待できる栄養素です。特に運動会で活発に動くお子さんに摂ってもらいたい栄養素です。

マグネシウム

筋肉の収縮や神経の伝達を助け、エネルギー代謝にも関わる栄養素です。体を動かす運動会では積極的に摂るべき栄養素です。

カリウム

体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を調整する効果がある栄養素です。ひじきはカリウムも豊富な食材で、スイカの約53倍のカリウムが含まれています。

ヨウ素

甲状腺ホルモンの合成に不可欠で、成長や代謝を促進する栄養素です。運動会のように体を動かし、エネルギーが必要になる場合に積極的に摂りたい栄養素です。

食物繊維

腸内環境を整え、便秘予防に役立つ栄養素です。ひじきの小鉢1杯分の量には、ごぼうの約9本分の食物繊維が含まれています。食物繊維が豊富な食材を摂ると、満腹感が持続しやすく、運動会中にお腹が空くのを防ぐことができます。

ビタミンA(β-カロテン)

皮膚の健康に役立つ栄養素です。ひじきには、実は緑黄色野菜よりも豊富にビタミンAが含まれています。ビタミンAは油に溶ける性質をもつので、バターやサラダ油で炒めると効率よく摂取できます。

ひじきには、こんなにも沢山の栄養素が含まれているとは驚きですね。
ひじきに含まれる栄養素は、

  • 成長期だからこそ摂ってほしいもの
  • エネルギーを沢山使う時に摂ってほしいもの(運動会のように)

が含まれているので、ぜひお弁当に取り入れたい食材です。

お弁当にぴったり

そして、ひじきには栄養素以外の面でも運動会のお弁当におすすめの理由があります。

傷みにくい

ひじきは水分が比較的少なく傷みにくいので、暑くなってくるこの時期のお弁当のおかずとして適しています。

彩りのアクセントになる

黒い色味のひじきは、お弁当の彩りのアクセントになります。

手頃な価格である

スーパーなどで1袋100円以下で売っていることが多いです。乾燥ひじきであれば水戻しで8倍くらいに増えるため、コストパフォーマンスが良い食材です。

ひじきは栄養面でも、それ以外の面でもおすすめの食材です。

おすすめの混ぜご飯レシピ

しかし、お子さんの中にはひじきが苦手な方もいると思います。ひじきが主役の料理だと、ひじき特有の食感や風味にお子さんが嫌悪感を感じて食べにくいと感じるかもしれません。せっかくなら栄養豊富なひじきを嫌悪感なく食べてもらいたいですよね。

そこで、今回ご紹介する「ひじきの洋風混ぜごはんおにぎり」では、ひじきが苦手なお子さんでも食べやすいように味付けや具材を工夫してみました。

まず、ひじきの独特な風味を抑えるため、お子さんが好みやすい”にんにく”や”バター”、”粉チーズ”を使用しました。
そして、ひじきの食感を抑えるため、お子さんが好みやすい”コーン”やひじきより食感の強い”ミックスビーンズ”などの具材を入れました。これらを混ぜご飯にすることで、中に入っているひじきだけに集中しにくくなるようにしています。

混ぜご飯に使用する具材はお子さんの好きなものに変えてアレンジすることもできます。お子さんが美味しいと思いながら栄養を摂る助けになれたら嬉しいです。ぜひ、運動会のお弁当にお試しください!

運動会におすすめ!栄養満点ひじきの洋風混ぜごはんおにぎり

材料:おにぎり4個分

ご飯(温めたもの) 400g
玉ねぎ 1/4個
ベーコン 40g
コーン 50g
ミックスビーンズ 30g
ミニトマト 6個
芽ひじき 大さじ2
バター 15g
▼A  
粉チーズ 大さじ1
顆粒コンソメ 小さじ1
おろしにんにく 小さじ1
塩こしょう 少々

作り方

①ボウルに芽ひじきと水(分量外)を入れて30分漬けて水戻しする。水気を切る。

②玉ねぎはみじんぎりに、ベーコンは5mm角にする。ミニトマトはヘタを取り、半分に切る。
③温めたフライパンにバターを入れ、溶けたら、玉ねぎとベーコンを加えて中火で炒める。たまねぎがしんなりしたら、①、ミックスビーンズ、ミニトマト、Aの調味料を加えて、火が通るまで中火で炒める。
④ボウルにご飯と③を入れ、しゃもじで具が混ざるように全体を混ぜる。
⑤4等分にして、おにぎり型ににぎる。

調理のポイント

ミニトマトにしっかり火を通す

ミニトマトが崩れるくらいしっかり火を通すことで、ミニトマト特有の食感が緩和されています。また、加熱することでミニトマトの甘味が増すので、よりお子さんが食べやすい味になるのがポイントです。

芽ひじきは水戻しする

乾燥ひじきは戻してから使いますが、水戻しにすることで栄養成分の流出を抑えます。他の戻し方・茹でこぼし・茹で戻しには、短時間でひじきを戻すことができるメリットがありますが、その分栄養素の流出が多くなるデメリットがあります。少し時間はかかりますが、水戻しがおすすめです。

徳島県のひじき

徳島県の美波町は、美しい海と山に囲まれた土地で、海のものにも山のものにも恵まれた土地です。
海産物では特に「ひじき」が特産品となっています。
また、同じく徳島県の牟岐町でもひじきは特産品として知られています。この地域のひじきは、海沿いのきれいな水で育つため、汚れが付着しておらず品質の良さが評価されており、“阿波のひじき”としてよばれています。

いかがでしたか?ぜひ、栄養満点な運動会のお弁当作りに役立ててみてください!

このレシピと記事を作ったひと
所属:HITOOMOI 小宮山 絢音