2025.05.30
簡単調理

肉・魚・野菜 どの具材にも合う万能南蛮ダレ

こんにちは。HITOOMOIの小宮山です。
5月になった今、春が過ぎて段々と梅雨が近づいてきていますね。梅雨といえば、雨が長くたくさん降る時期です。そのため、湿度が高くなりジメジメとした日が増えます。そして、季節が夏に近づくため暑さも加わってきます。雨によるジメジメと夏による暑さが合わさって蒸し暑く感じてしまうのが梅雨…。想像するだけで心地の良くない梅雨の蒸し暑さが思い出されます…。

そんな梅雨の蒸し暑い日には、お酢を使ったさっぱりとした料理「南蛮漬け」を食べるのがおすすめです。南蛮漬けとは、揚げた魚や肉、野菜を甘酸っぱい味に仕上げた酢に漬けて食べる料理です。

南蛮漬けの由来

まず、南蛮とは室町時代から江戸時代にかけて行われていた「南蛮貿易」が由来の言葉で、南蛮とは、スペイン・ポルトガルのことを指します。
その南蛮の国々にある料理「エスカベッシュ」が南蛮漬けのルーツとなる料理です。エスカベッシュは小魚を揚げて酢に漬けた料理で、南蛮貿易によって九州地方に伝わり全国に広まって「南蛮漬け」として現代まで伝わっているとされています。

「南蛮漬け」という料理名から考えると、ヨーロッパから伝来してきたなんて意外ですよね。
(漢字が多く使われている料理なので、中国などのアジアから伝来したものだと思っていました)

そんな南蛮漬けは、漬ける具材次第で様々なアレンジで楽しむことができる料理です。
また、調理の方法や食べ方によっても異なる美味しさが楽しめます。

調理の方法:漬け時間

南蛮漬けは、具材を漬け込む時間の長さを変えることでも味の変化を感じられます。短く漬けると具材の衣のサクサク感を残したまま味わうことができ、長く漬ければ、具材に南蛮ダレの味がよく染み込みます。その日の食べたい気持ちに合わせて漬け時間を調節してみてくださいね。

食べ方:温かいままでも、冷たく冷やしても

南蛮漬けは、出来立ての温かいまま食べても、漬け込んで冷やしても美味しく食べられます。温かいままだと温度による味の感じ方の違いにより、南蛮ダレの甘味を感じやすくなり丸みのある味わいになります。温かい状態は、お肉のような冷めると固くなってしまう具材におすすめです。また、冷やして食べる場合、甘味の感じ方が弱くなるので、相対的に酸味を感じやすくなり、さっぱりとした味わいに感じられます。冷たく食べるのは野菜やお魚などを合わせるのがおすすめです。

南蛮漬けは、実は歴史の長い料理で、様々な楽しみ方ができるメニューです。

今回は、南蛮漬けのキーとなる、南蛮ダレのレシピをご紹介します。このタレは、魚・肉・野菜どの食材にも使えます!コンロを使わず、電子レンジで作るレシピなので、鍋で焦がしてしまう心配がありません。また、具材が入る大きさの耐熱ボウルで作れば、作った南蛮ダレにそのまま漬け込むことができるので、洗い物が少なく済みます。お手軽レシピをぜひ、お試しください!

肉・魚・野菜 どの具材にも合う万能南蛮ダレ

材料:作りやすい量

砂糖 大さじ1
大さじ2
しょうゆ 大さじ2
大さじ1 
水  大さじ1 
   
お好みの具材 適量
※今回使用例  
アジ 1尾
パプリカ(赤)(薄切り) 1/4個
パプリカ(黄)(薄切り) 1/4個
玉ねぎ(薄切り) 1/4個
ししとう 4個
水菜 適宜

作り方

①ボウルに材料を全て入れ、砂糖が溶けるまでよく混ぜる。
②ふんわりとラップをかけ、600Wのレンジで1分半温め、粗熱がとれるまで冷ます。お好みの具材を15分以上漬ける。

アジについて

アジは1年を通じて出回っている魚ですが、最も美味しく食べられる旬の時期は、ちょうどこの5月の時期から8月にかけてです。サイズは小型~中型のものが多く、脂のノリがよくてうま味が豊富に含まれます。

アジには、淡白質、脂肪分とも多く含まれています。アジは、イワシやサンマなどと同じ青魚で、DHAやタウリンなどが豊富に含まれます。また、うま味成分であるイノシン酸が多く、その量はタイやヒラメよりも多く含んでいます。そのため、旬のアジ刺しはタイ以上の美味しさとも言われているそうです。
そのほかにアジに含まれる栄養素としてビタミンB1が多く含まれます。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるのを助ける栄養素です。ご飯(糖質)とアジ(ビタミンB1)を一緒に食べることで栄養素が相互に働き、効率よくエネルギーに変換できますよ。そして、アジは骨にも栄養素を含んでいます。骨にはカルシウムが豊富に含まれており、南蛮漬けのように骨まで食べられるような料理にするのが栄養素を無駄にせずおすすめです。

いかがでしたか?肉・魚・野菜どの具材にも合う南蛮ダレは、献立の主菜にも副菜にもなる優れもの。ぜひ、普段の献立に取り入れてみてください。

このレシピと記事を作ったひと
所属:HITOOMOI 小宮山 絢音